本格的なアメリカンBBQを始めるにあたって必要な物
日本人はBBQをする機会が少ないため、当日になって準備不足で慌ててしまう姿をよく見かけるように思います。
火起こしに苦戦したり、火力の調整を間違えたり、必要なものを忘れたりとトラブルはつきものです。
私が初めてアメリカンBBQに挑戦した時に準備不足でバタバタしてしまったので、その時に必要だと思ったものをまとめましたのでアメリカンBBQを始める方の参考になればと思います。
アメリカンBBQに必須なツール
「これがなきゃ始まらないでしょ」というBBQツールです(個人的見解)
チャコールグリル
アメリカンBBQといえば低温でじっくり焼くことのできるチャコールグリルが無ければ始まりません。
コンパクトなケトル型や、本格的なスモークができるオフセットスモーカー、カマドスタイルのグリルなど様々なタイプがありますので、人数や調理スタイルに合ったものを選びましょう。
お庭でもっと気軽にBBQを楽しみたい方はガスグリルをお勧めします。
チャーブロイルのガスグリルは二層構造で直接火を当てない構造になっており、赤外線でじっくりお肉を焼くことができます。
着火剤
着火剤は化学物質のジェルタイプのものと、天然素材のキューブタイプのものがあります。
化学物質のジェルタイプはキツい匂いがして、その匂いがグリルについてしまうので、天然素材のキューブタイプのものがベター。
新聞紙は灰が舞ってしまいますし、松ぼっくりは必ずあるとは限りませんので天然素材のキューブタイプの着火剤を準備しておきましょう。
チャコールスターター
「火起こしなんか気合でなんとかなる!」と思っていた時期が私にもありました。
時間さえあれば火を起こすことは可能ですが、時間がもったいないです。
チャコールスターターさえあれば、着火剤に火をつけてほったらかしておくだけで赤々と赤熱した炭が完成します。
火起こししている間に食材の準備もできて一石二鳥です。
チャコールブリケット(豆炭)、オガ炭
日本式のバーベキューで選びがちなのが備長炭とマングローブ木炭ですが、備長炭は火がつくまで非常に時間がかかりますし、マングローブ木炭は燃え尽きるのが早くサイズがまちまちなので火力のコントロールが難しいです。
しかも爆ぜるので危ないです。
アメリカンBBQは長時間同じ温度を維持する必要があるので、炭のサイズが一定である必要があります。
成型炭の豆炭やオガ炭はサイズが一定で火力のコントロールが容易です。
豆炭よりオガ炭の方が火付きが悪いぶん火持ちが良いので豆炭とオガ炭を組み合わせて火力の維持と調整を行うのがベストでしょう。
ウッドチャンク
せっかくアメリカンBBQをするなら燻してスモーキーな肉を味わいましょう。
ヒッコリー、チェリー、アップル、メスキートあたりが一般的なチャンクスで、下記のような特徴があります。
- チェリー:まろやかな香り
- アップル:軽く爽やかでほのかに甘い香り
- ヒッコリー:香りが強めで風味豊かな味わい
- メスキート:苦味の効いた大胆な風味
細かいウッドチップをを使う場合はすぐに燃焼してしまうので火起こしをする1時間ほど前に水に浸しておきましょう。
バーベキューグローブ
軍手は耐熱性が無いので油断すると火傷しますし思わぬ事故につながります。
熱そうなものを触る時は必ず耐熱グローブを装着して安全にBBQを楽しみましょう。
火傷をしてしまっては楽しいBBQが台無しです。
トング
スパチュラやフォークなど様々な調理器具がありますが、汎用的で使用頻度が最も高いのがトング。
炭のレイアウト用と肉用でそれぞれ1本ずつ用意しておくとよいでしょう。
肉芯が図れるクッキング温度計
肉芯を図ることの出来るクッキング温度計は塊肉を焼くBBQでは必須アイテムで、肉芯温度計の無いBBQは丸腰で戦場に赴くようなものです。
チャーブロイルのデジタル温度計は、牛・豚・鶏肉・羊などそれぞれの安全基準の設定を選ぶことができ、さらには折り畳めてコンパクトに収納することができます。
アメリカンBBQに必要なツール
無くてもなんとかなるけどあった方がいいBBQツール。
チャッカマン
言わずと知れたチャッカマン。
ガスバーナーでガンガン火起こしする人には必要ありませんが、ガスバーナーをお持ちでなくて親指を焼きたくない人には必要です。
アルミホイルorブッチャーペーパー
BBQの大会などの制限時間のある場合に頻繁に使われる時短方法「テキサスクラッチ」をするならアルミホイルが必要です。
バーク(樹皮)を大事にしたければ、ブッチャーペーパーで包みましょう。
個人的にはブッチャーペーパーで包んで仕上げたBBQの方が好きです。
シリコンブラシ
焼く前の野菜や肉にオリーブオイルを塗ると乾かずにしっとり仕上がります。
また、肉の乾きを防ぐためにソースを塗る時にも使います。
火消し壺(炭壺)
炭の酸素供給を止ることによって消火ができて、尚且つ炭の再利用が可能になる優れものです。
一度燃焼した炭は火が付きやすく、次回のBBQで活躍してくれます。
炭を入れてすぐは高温になるので、「高温注意」のような札をつけておきましょう。
ナイロングリルブラシ
グリルの網を掃除する時に金だわしのような硬い素材を使ってしまうと、磁気加工に傷をつけてしまいます。
シリコンブラシを使って網を傷つけないように掃除しましょう。
チャーブロイルのシリコンブラシは誤飲を防ぐために赤い色のブラシを採用しております。
アメリカンBBQに必要な調味料
普段使わない調味料も多いので要注意!
オリーブオイル
みんな大好きオリーブオイル。
肉や野菜に塗るだけでいつものBBQがワンランクアップ。
マスタード
日本のマスタードである「からし」は鼻に抜けるような絡みがありますが、アメリカの一般的なイエローマスタードはマイルドな味わいです。
ブリスケットやバックリブに塗って下味をつける時によく使われます。
RUB(ラブ)
RUBは「擦る」「擦り込む」という意味。
肉を焼く前に肉に擦り込むスパイスです。
市販のRUBスーパーなどに売ってある場合もありますし、スパイスを組み合わせて独自のRUBを作ることもできます。
現在RUBの研究中ですのでRUBが完成した際には紹介させていただきます。
BBQソース
市販のものがスーパーで買えます。
こちらも研究中ですので、美味しいBBQソースを見つけたらご紹介させていただきます。
炭酸飲料(ドクターペーパーやコーラなど)
焼く前の肉に注射したり、ソースに使ったりと何かと出現頻度の高いのが炭酸飲料やアップルジュース。
酢(ワインビネガーなど )
炭酸飲料と割ってスプレーボトルに入れれば肉を乾きを防ぐスプレーになります。
ドレッシングやBBQソースに使ったりと何かと重宝します。
スマートバーベキューを楽しもう!
日本バーベキュー協会ではスマートバーベキューというコンセプトがあります。
スマートバーベキューとなるための4つの行動指針
- 自分に優しいバーベキューを目指す
- ゲストに優しいバーベキューを目指す
- 自然環境に優しいバーベキューを目指す
- 社会貢献になるバーベキューを目指す
と、いうことらしいです。
BBQをする時はゴミを持ち帰って自然に優しく、近隣住民に迷惑をかけないようにしましょう。
準備不足によるトラブルもBBQを楽しむスパイスとなり得るかもしれませんが、せっかくなら入念に準備してスマートなBBQを楽しんではいかがでしょうか。