チャンクやスモークチップの種類と食材ごとの使い分け【アメリカンBBQ】
スモークチップやチャンクは食材にスモーキーな香りを簡単につけることができ、一手間を加えるだけで食材の価値をワンランクもツーランクも上げてくれますし、食材によっては全く別の顔へと変化させることもあります。
しかし、様々な木材の種類と手段があり、さらに食材によって香りの向き不向きがあるので、どのように使い分けるかは難しいものです。
今回はアメリカンBBQでの木材の種類とスモークする方法についてまとめましたので最後までお読みいただければ幸いです。
アメリカンBBQでのチャンクとチップの使い分け
チャンク
拳ほどのサイズの木材の塊です。
ボストンバット(豚肩ロース付近)やブリスケット(牛肩バラ肉)、リブ(骨付きバラ肉)などの筋の入った肉や硬い肉を長時間燻製する場合に最適です。
チャコールグリルでチャンクを使う方法
チャンクはチャコールグリルで長時間スモークをする場合に炭の上に直接乗せます。
ガスグリルでチャンクを使う方法
ガスグリルで使うには効率が悪のでスモークチップを選ぶべきかもしれません。
スモークチップ
小さな木片。
ステーキや鶏肉、魚などの短時間のグリルやスモークに最適です。
BBQチャコールグリルでスモークチップを使う方法
直接炭の上にスモークチップを置いてもいいですが、すぐに燃焼してしまうので、スモークチップをアルミホイルで包んでフォークで穴を開けたものを炭の上に置けば、スモークチップでも長い時間スモークすることができるでしょう。
チャコールグリルでスモークチップ使用するとすぐに燃え尽きてしまうため、スモークする数時間前に水に浸しておくというのも手段の一つです。
BBQガスグリルでスモークチップを使う方法
スモークチップはガスグリルでスモークする場合に重宝します。
ガスグリルの場合はスモークボックスを使うか、アルミホイルに包んでフォークで穴を開けてグリルに置くだけで簡単に食材をスモークすることができます。
最初に、スモークチップを高火力のホットゾーンに置き、ある程度煙が出始めてからクールゾーンに移動させれば、じっくりと長い間スモークすることができます。
ガスグリルで長時間グリルする場合はスモークチップが約30分〜1時間ほどで燃焼してしまうので、複数のスモークチップ入りのホイルパケットを用意しておきましょう。
Char-BroilのTRU‑Infraredシステムのガスグリルの場合、ステンレス鋼格子に直接チップを置けば、より強い香りを出すことができるでしょう。
アメリカンBBQで使うスモークウッドの種類と適した食材
リンゴやチェリーなどの果実の木(ライトウッド)
マイルドなスモーキーさと甘い香りを食材につけることができ、一般的には魚や鶏肉などのデリケートな食材に最適だと言われています。
白身魚などの、より繊細な食材の場合は、癖が無い「クルミ」という選択肢もあります。
ヒッコリー(ミディアムウッド)
スモークウッドで最も一般的なものでバランスが良く、何にでも合います。
濃厚で風味豊かな香りは豚肩ロースやリブに良く合います。
困ったらとりあえずヒッコリーと覚えておけば良いでしょう。
メスキート(ストロングウッド)
ビーフブリスケットに最適です。
豚肉や鶏肉にメスキートを使用する場合は、軽めにスモークしてもしっかりと香りがつきます。
スモークウッドは好みで選びましょう。
あくまでアメリカンBBQで一般的な木材をチョイスしましたが、チーズと相性の良いクルミやナラ、ハムやソーセージと相性が良いブナ、ウイスキー樽の芳醇な香りがするウイスキーオークなど様々な種類があります。
上記はあくまで一般的な意見ですので、自分の好きなフレーバーを見つけてください。
チェリーは豚にも羊にも合いますし、リンゴは白身魚に相性が良いと思います。
意外な組み合わせで新たな発見があるかもしれません。
赤子泣いてもBBQグリルの蓋開けるな
最後に、スモークのフレーバーを楽しむなら蓋を開けたくても我慢してください。
頻繁に蓋を開けてしまうとグリルに閉じ込めたフレーバーが逃げてしまいますからね。